安心してください、と言われたのに、下がらないhcg

胞状奇胎から侵入奇胎がわかるまで

胞状奇胎の手術が終われば、すべて終わりだと思っていました。

お腹の赤ちゃんはいなくなってしまったけれど、体だけでも元に戻れば、

また前を向けると思っていたのです。

でも現実は違いました。

手術後も毎月のように産婦人科へ通い、採血を続ける日々が始まりました。

病院へ行くたびに採血室へ向かう。

それだけのことなのに、とても憂うつでした。

待合室には大きなお腹の妊婦さん。

エコー写真を嬉しそうに見つめる夫婦。

泣き声をあげる赤ちゃん。

本来なら私もその中にいるはずだったのに。

そう思うたび、胸の奥が締め付けられました。

誰も悪くない。

妊婦さんも赤ちゃんも悪くない。

それでも、見ているのがつらかった。

私は赤ちゃんを失い、毎月採血の結果に怯えている。

周りだけが前に進んでいるように見えて、自分だけが取り残された気持ちになりました。

採血の結果が出るたびに、

「今回こそ下がっていますように」

そう願っていました。

HCGの数値が順調に下がれば終わりが見える。

もう病院に通わなくて済む。

そう信じていたからです。

けれど、ある日。

医師から告げられた言葉は予想していたものではありませんでした。

「HCGが下がっていません」

 経過観察で行うこと

※ここで胞状奇胎妊娠後の経過観察について説明します。

経過観察では主に血液検査を行い、HCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)の数値を確認します。

HCGは妊娠すると増えるホルモンですが、胞状奇胎でも高値になります。

手術後は、このHCGの数値が順調に下がっていくかどうかを定期的に確認します。

一般的には、

  • 毎週または数週間ごとの採血
  • HCG値の推移の確認
  • 必要に応じて超音波検査

が行われます。

HCGが順調に低下し、最終的に正常値まで下がれば、経過観察終了に向けて進んでいきます。

一方で、私のようにHCGの数値が思うように下がらない場合があります。

これを「非順調型」と呼びます。

例えば、

  • HCGが一定期間横ばいになる
  • 一度下がったのに再び上昇する
  • 下がるスピードが極端に遅い

といったケースです。

非順調型と判断されると、胞状奇胎の組織が体内に残っている可能性が考えられます。

そのため、

  • CT検査
  • MRI検査
  • 胸部レントゲン検査

などを行い、病変の有無や広がりを詳しく調べることがあります。

 このように定期的にhcgの数値を測ります。

ある日、診察室へ行くと、

「最近月経がありましたか?」と聞かれました。

胞状奇胎後は意識していなかったのですが、月経はありませんでした。

すぐに超音波検査をしてから子宮に何もないことを医師は確認しました。

さらに医師から、

「CT、MRI、レントゲンを撮りましょう」

と言われました。

その瞬間、不安が一気に押し寄せてきました。

ただの経過観察じゃないんだ。

何かが起きているんだ。

もしかして悪いものなの?

転移?

がん?

次々と最悪の想像が浮かびました。

検査の予約を取りながらも、心は全く追いついていませんでした。

CT検査。

MRI検査。

レントゲン検査。

今まで自分とは無関係だと思っていた検査を次々に受けることになるなんて想像もしていませんでした。

妊娠して幸せになるはずだったのに。

どうして私は病気の検査ばかり受けているんだろう。

そんな虚しさでいっぱいでした。

検査結果を待つ時間は長く感じました。

何も考えないようにしても考えてしまう。

スマホで病名を検索しては不安になり、また検索する。

眠れない夜もありました。

医師から「次回不安だったら家族も呼んできてください」と言われました。

家族を呼ぶほど、重症なのかな?

不安でいっぱいでした。


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